きびなごケンピって?

大月町は高知県の西南端にある町です。
美しい海はきびなごの産卵する場所で、大小たくさんのきびなごがとれます。
大きい物は刺身や天ぷらで食され、小さいものはじゃことして需要がある中で、中間サイズのものは用途がなく、安い値段で取引されていました。
この未使用の資源を使って大月町の名物を作りたいと考えたのが始まりです。
昔から地元で食べられていたきびなごのお惣菜をヒントに、おつまみとしても食べられる食感の良いお菓子「きびなごケンピ」をつくりました。
夏でも安心して常温で食べられる特産品
八重丸水産ではもともと養殖業を営みながら、魚の干物などを作り、高知市内の日曜市や金曜市などで販売しておりました。
夏場にはお客様から「これ傷みませんか?」と不安がられるお客様が多く、売り上げは減少。
暑い時期でも、大月のお土産になる商品が欲しいと模索しました。
日曜市を歩く人がなにを買っているのか観察してみると、芋ケンピをお土産にする人が多い事が分かりました。
そこで地元にはきびなごを炒って甘辛く味付けするお惣菜があることを思いだし、商品化を思いつきました。
とても簡単で、家庭で馴染みの味ですが、しつこくない甘さとカリカリサクサクの食感に仕上がるまでには、大変な苦労がありました。
3年かけて商品開発した後に、地道なPRで少しずつ販路を拡大。
素朴なふるさとの味として、また現代の手軽なカルシウム源として全国で人気が高まっています。